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はじめに— 学習の基本は「条文」にあり!
法律の勉強は判例や論点が重要だと思われがちです。しかし、基本にある
のは「条文」です。判例も論点も、条文から出発しています。法律の解釈論は、
条文の規定をどのように読むことができるか、という問題だからです。
条文を学ぶためには、ひとつひとつを読むことが必要です。判例や論点に
関連する条文を読み込むことも重要ですが、それだけではありません。法律
を体系的にマスターするには、最後は「条文の素読」が功を奏します。
特に司法試験や公務員試験・司法書士試験・行政書士試験などの資格試験
では、「条文を使える力」が求められます。1条から順番に繰り返し読むことで、
条文の規定が頭になじめば、これを使う素地は整います。
民法は1044 条までの条文があります。憲法の103 条(補則を含む)に
比べ、10 倍以上のボリュームです。読むだけですぐに理解できるものばかり
ではなく、判例や論点を学ぶなかで少しずつ、その輪郭が見えてくる条文も
あります。
おすすめは、判例や論点を学ぶ際に「関連条文」
にまとめて目を通す方法です。その繰り返し
で理解が深まります。そして最後は(特に試
験対策としては)、1条から順番に条文を
読むことをおすすめします。これまで
学んできた判例や論点を頭に浮かべ
ながら読みます。こうすることで立体
的な学習ができます。
Hirotsugu Kiyama
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判例や論点の勉強にはあまり登場しない条文もあります。そうした条文は、
存在を知り、何が書かれているかを知っておくことに意味があります。いわ
ゆる「知識問題」として資格試験で問われるものは、条文の内容がベースになっ
ているものが多いからです。
民法条文の朗読を音声教材で聴くことは、条文の学習を進めるための強力
なサポーターになるでしょう。机に向かい集中して条文を聴くこともできます。
移動時間に流して聴くこともできます。
わたしも司法試験の受験時代に、民法の条文を何度も読みました。黙読だ
けでなく、1条から順番に音読をしました。当時はこのような素晴らしい音声
教材がありませんでした。このたび新しく制作された「女子アナ民法」の CD
教材は、自動的に民法の全条文を読んでもらえる「スグレモノ」です。重要
条文に絞って聴けるなど、使い勝手も抜群です。
最大の特徴は、プロのアナウンサーが全条文を読んでくれることです。美
しい声をもった3名の女子アナが、かわるがわる条文を読んでくれます。法
律の条文なのに音楽を聴いているような気分になるかもしれません。勉強時
間の蓄積がある方でも、きっと新鮮な気持ちで心地よく聴くことができると
思います。
地味になりがちな試験勉強の清涼剤になり、やる気がアップすること、間
違いなしです。
条文にメリハリをつけた画期的な冊子もついています。CD と冊子を併用し
て活用すれば、民法がさらになじみ深いものになるでしょう。そしていつの
間にか民法アレルギーもなくなり、好きな科目になっているはずです。
2013 年5月
弁護士 木 山 泰 嗣
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〈本CDの使い方〉
民法の苦労は、1044 条の長さ !!
自分に必要な条文がわかれば、効果的に民法攻略ができます。
本CDは、民法の全条文が、第 1 巻〜第 3 巻に分かれ、第1条から順番に収録
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