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薩摩川内市家庭教育学級推進事業ガイドライン
薩摩川内市教育委員会 社会教育課
豊かな心と社会人として自立する力を育む家庭教育のあり方を求めて
1 はじめに
青少年が「社会人として自立」することは、家庭教育の最終目標であり、社会にとっても最
も重要な課題の一つです。
現在、生活意欲にあふれ社会性を身につけて、勉学に、スポーツに、ボランティア活動
に、仕事にと打ち込んで自立を遂げつつある青少年が増えています。
反面、生活意欲に欠け、自分の能力を発揮できず、規範意識や耐性?社会性が育たず、
問題行動を起こす青少年も多く見受けられるのも事実です。
このような青少年をめぐる様々な問題を解決するために、家庭教育の充実が叫ばれてい
ます。
このために、本市では各幼稚園?小学校?中学校に家庭教育学級を開設します。
このガイドラインは、家庭教育学級を円滑に進めるために、「親の育ちが子の育ち推進事
業」実施要項及び各幼稚園?学校で実践された学習の成果に基づいて、家庭教育学級にお
ける学習内容や進め方等について説明したものです。
各幼稚園?学校では、ガイドラインを参考にして、実態に即した実りある学習を進めて
ください。
2 家庭教育上の現状と家庭教育学級のねらい
子どもにとって、家庭は生活の場であるとともに、日常の暮らしの体験を通して、人間
社会の仕組みを理解し、望ましい生き方を身につけて、やがては親の保護を離れて社会人
として自立していくための学びの場でもあります。
⑴ 子育て環境の変化が及ぼす家庭教育と青少年の育ちの課題
現代社会では、核家族化や少子化、地域との関係希薄化等の社会の変化に伴って、子
育ての環境や子どもが育つ環境が大きく変化してきました。
家庭教育は、母親中心になってしまう傾向が強まり、子育ての知恵が継承されにくく
なり、母親の子育て不安や母子関係の強さからの弊害等も指摘されるようになりました。
また、子どもは多様な体験活動や様々な人々との交流を通して、豊かな人間性や社会
性を身に付けていきますが、現在社会では、子どもの体験活動の不足や多様な年齢層と
の交流不足などが指摘されています。その結果として、生活意欲の減少や耐性の不足、
規範意識や思いやる心の希薄さなどの問題が指摘されています。
⑵ 家庭教育の現状を踏まえた家庭教育学級のねらい
① 親の家庭教育力を高めるために、子ども理解や指導の仕方など「家庭教育の基本的
な能力」を身に付ける。
② 『子は親の後姿を見て育つ』とか『親が変われば、子どもが変わる』と言われるよ
うに、子育ては親の生き方が決定的な影響を与えるので、自分の生き方を見直し、よ
り向上させるために?親の育ち?を目指す。
③ ともすれば一人で子育てを負いがちな親が増えているので、子育ての情報を交流し
あったり、先輩に子育ての経験を聞き合ったりする「場を設け」、子育ての不安を解消
し、自分の子育てを改善する。
④ 子どもにいろいろな体験活動や様々な人々との交流を積ませて、「子どもが幅広く育
つ環境づくり」に努める。
3 「社会人として自立」させていくための家庭教育学習の重点
子どもを社会人として成長させていくために、次のような基本的な成長の構図をもとに、
家庭教育学習の重点を提案します。
各幼稚園?学校ではこれらの重点を参考に、実態に応じた学習課題を設定してください。
⑴ 「社会人として自立する」ための主な要素をどのようにおさえるか。
社 会 的 自 立
自信 人への信頼感 協調性 やる気
成
就
体
験
交
友
体
験
ほ
め
る
叱
る
失
敗
体
験
心
の
安
定
親としての厳しさ?優しさを持つ 子どもと向き合い子どもを認める
子どもの発達段階を理解する 親として成長しようとする姿勢を持つ
⑵ 「子どもの社会的自立」を促す家庭教育の学習の重点
家庭教育の現状を踏まえて、次のような学習を重点学習課題として提案します。
① 年齢とともに発達する子どもの様子や心理状態と、発達段階に応じた親の対応を学
びましょう。??????????????????????【学習(研修)の柱1】
【幼稚園における重点学習課題例】
◎ 幼児期の発達の特徴と親の役割
◎ 親子のコミュニケーションのとり方
○ 意欲を育てる子育ての工夫~子どもを伸ばすほめ方?叱り方
○ 友だちと仲良くできる子どもの育て方
○ 自立を促す工夫~望ましい生活リズムを身に付けさせるには
【小学校における重点学習課題例】
◎ 小
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