内科消化器内科専攻医(後期研修)カリキュラム.pdf
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内科 消化器内科専攻医(後期研修)カリキュラム
1 概要
目的:同僚医師・看護師・医療従事者等との緊密なチーム医療を達成することにより、広く社会
に眼を向けることの出来る医師を育成する。世界に情報発信ができる消化器学の専門家とし
て必要な学問・技術を習得させる。
消化器内科年間症例数
上部消化管内視鏡検査 約 3800 件、下部消化管内視鏡検査 約 2200 件、上部・下部ポリ
ープ切除、粘膜下層剥離術(ESD) 約 480 件、超音波内視鏡検査(EUS) 約 150件、内視鏡
的逆行性胆管膵管造影(ERCP) 約 150件、内視鏡的胆道結石除去術 約 70 件、内視鏡的
胆道ステント留置 約 60 件、経皮的肝細胞がん治療(含肝生検) 約 170 件、腹部エコー検
査 約 3500 件
2 一般目標
(1) 消化器科の専門医としての幅広い知識と基本診療技術を習得し診断・検査・治療・患者
教育を一貫して行える事を 目指す。
(2) 日本内科学会、日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本肝臓学会の専門医資
格を取得できるよう指導する。
(3) 侵襲的治療法は指導医とともに手技の補助から開始し、5年次卒業時には基本的な症例
では独立して完遂できるレベルを目指す。
3 具体的研修内容
ガイドラインや取扱い規約、診断指針・治療指針などに準拠するとともに、最新の知見もふま
えたうえで、診断・治療を進めていく。指導医の監督のもとに侵襲的治療法を中心に習熟する。
(1) 病態,疾患各論
上下部消化管疾患、肝臓疾患、胆膵疾患について独立して病態を理解し、診断・治療が行
えるよう目指す。
(2) 診断・治療法
癌など悪性疾患においては、外科や放射線科とも緊密な連携を図り、疾患の進行度と患者
さんの全身状態に応じて、十分なインフォームド・コンセントのもとに検査・治療を進めていく。
肝臓 ・胆道・膵臓:エコー・CT ・MRI・血管造影・血管造影+CT ・腹腔鏡などを駆使し肝腫瘍の診
断ができるようにする。最小肝細胞癌の発見に努め、手術・肝動脈塞栓術はもとより、ラジオ波
凝固・エタノール注入などの局所治療を行う。ラジオ波熱凝固療法においては、局在により人
工腹水、人工胸水を併用する。B ・C 型肝炎はインターフェロン治療に加え B 型肝炎に対するエ
ンテカビル、ラミブジン・アデホビル、テノホビル内服、C 型肝炎に対する経口抗ウィルス薬治療
も行う。栄養サポートチーム(NST)活動に参加し病院全体で理論的に肝硬変症の栄養状態の
改善をはかる。高度先進医療にも積極的に参画し、重症肝炎や高度黄疸に対する血漿交換・
血漿吸着療法などを行う。食道・胃静脈瘤には EIS,EVL を行う。閉塞性黄疸や胆道感染症に対
し、内視鏡的胆道ドレナージや胆道ステント留置術、経皮経肝胆道ドレナージ・ステント留置術
(PTCD、PTGBD)を行う。重症膵炎に対しては放射線科、腎臓内科、救急科(ICU)と連携して
膵動注、血漿交換も含めた集中治療を行う。
内視鏡センター:上部消化管内視鏡、大腸内視鏡、内視鏡的逆行性胆道膵管造影(ERCP) 、
内視鏡的止血術が行えるようにする。消化管出血や異物誤嚥、重症胆道感染症、S状結腸軸
捻転症など緊急性のある疾患に対して緊急内視鏡を行い、内視鏡的治療ができるようにする。
また超音波内視鏡 (EUS)や NBI などを駆使して癌の深達度や範囲、また粘膜下腫瘍の診断を
行う。膵癌に対しては、EUS-FNA による診断を行い、必要であれば EUS 下に腹腔神経叢ブロ
ックを行っている。消化管や膵臓の悪性疾患においては、抗癌剤治療、内視鏡的切除術
(ESD,EMR)や放射線療法などを単独あるいは併用して行う。狭窄病変や治療後の狭窄に対し
てはバルーン拡張術やステント留置術を行う。潰瘍性大腸炎やクローン病に対して、栄養療
法・薬物療法のほか白血球除去療法も行う。脳血管障害や誤嚥性肺炎、咽頭食道癌などによ
り経口摂取ができない場合、経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)
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