藻類によるバイオ燃料製造の最新状況 ecj.or.jp要点.pdf
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JPEC レポート
2015 年度 第31 回
平成28 年3 月15 日
藻類によるバイオ燃料製造の最新状況
光合成などにより脂質を生成する藻類は、脂 2 1 藻類由来バイオ燃料の概況 1
質を次世代のバイオディーゼル油などの原料と 2 米国・カナダの状況 2
して開発が進められている。また、脂質を抽出 2-1 DOE の取組み状況 2
した後のバイオマスは、燃料や幅広い用途の原 2-2 Solazyme 社 3
料として注目を集めている。このように藻類の 2-3 Sapphire Energy 社 4
活用は、地球温暖化対策および将来のエネルギ 2-4 Algenol Biofuels 社 5
ー源確保のために各国で盛んに研究開発が進め 2-5 Cellana社 5
られている。 2-6 Pond Biofuels 社 5
3 日本の状況 5
米国を中心に、藻類の量産化の技術開発や商
3-1 NEDO の開発事業 5
業規模での量産システム確立に複数のプロジェ
3-2 仙台市の研究開発 7
クトへの挑戦が進んでいる。しかしながら、
3-3 ユーグレナ社 7
2014 年7 月からの原油価格の大幅な下落によ
4 その他の国の状況 8
り、石油製品価格は低迷している。その影響を
4-1 Muradel Pty 社 8
受け、バイオ燃料の販売価格も大幅に下落する
4-2 Algae. Tec 社 8
など、同燃料製造業者にとっては厳しい状況が
4-3 Solar Biofuels Research Center 9
続いている。
4-4 Fermentalg 社 9
今回の報告では、厳しい環境の中で世界の主 5 まとめ 10
要な藻類由来燃料油プロジェクトの最新状況を
報告する。なお、ドルは記載がない限りUS ドルとする。
1 藻類由来バイオ燃料の概況
2009 年末 米国では、藻類を原料とするバイオ燃料製造プロジェクトとして、デモ段階
1 件(Sapphire Energy 社)、パイロット段階2 件(Solazyme 社、Algenol Biofuels 社)
の合計3
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