立教大学研究案内2017.PDF

立教大学 理学部物理学科 大学院理学研究科物理学専攻 研究案内 2017 立教大学理学部物理学科の構成 立教大学理学部物理学科には3つの研究室があります。素粒子論と宇宙物理学の理論を研究する理論物 理学研究室、原子核・原子を研究する原子核・放射線物理学研究室、宇宙と地球を研究する宇宙地球系 物理学研究室です。主な研究対象が素粒子・原子核と宇宙・地球に、研究手法が理論と実験・観測に大 別されているというわけです。この冊子では、物理学科構成メンバーの研究を紹介します。 理論物理学研究室 原子核・放射線物理学 宇宙地球系物理学 研究室 研究室 理論物理学研究室 田中秀和 中山優 原田知広 横山修一郎 小林努 初田泰之 原子核・放射線物理学研究室 家城和夫 村田次郎 植田寛和 平山孝人 中野祐司 栗田和好 栂野泰宏 宇宙地球系物理学研究室 北本俊二 亀田真吾 中川直子 田口真 星野晶夫 内山泰伸 福原哲哉 実験技術員　須賀一治 理論物理学研究室 田中秀和 素粒子反応の理論的研究 教授 居室 4号館3階4324 オフィスアワー　水曜3限 専門分野 素粒子物理学 アカデミックアドバイザー　2年生 研究テーマ 最近の論文・著書等 ・クォーク・グルーオン系の物理 ・Schwinger-Dyson Equation in Minkowski Space beyond the 2017年度担当科目 IE Approximation 物質の科学１, 理論物理学講究２, 素粒子概論, 波動と量子 S. Sasagawa and H. Tanaka など PTEP　2017 (2017),013B04 　物質の基本構造について現時点までに分かってきたことは、「物質はクォークとレプトンで出来て おり、それらの間の相互作用はゲージ粒子とよばれる粒子によって媒介されている」という物質像で す。これは「素粒子の標準理論」とよばれ、物質や宇宙の現象を理解するための最も基礎となる理論 P 体系の一つです。　 しかし、標準理論が物質の究極の姿を全て説明してくれるわけではなく、もっと深いレベルでの構造 g の反映であろうと考えられています。例えば、素粒子の質量の起源と考えられているヒッグス機構や t 素粒子の世代についても多くの不明な点が残されています。素粒子の標準理論が正しいとすると、ヒッ t H グス粒子が存在するはずですが、