Chapter4社会の諸課題と社会教育政策Subject2)家庭の教育力の向上1.家庭の教育力の現状と課題2.pdf
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1九州女子短期大学 准教授
大島 まな
Chapter4
社会の諸課題と社会教育政策
Subject 2) 家庭の教育力の向上
1.家庭の教育力の現状と課題
2.家庭の教育力向上のための支援策
1.家庭の教育力の現状と課題
(1)家庭教育をめぐる最近の動き
(2)保護者の役割と「家庭の教育力」の意味
(3)家庭の教育力の低下―現状と背景
2平成10年 中央教育審議会答申(幼児期からの心の教育)
平成14年 今後の家庭教育支援の充実についての懇談会
報告-「社会の宝」として子どもを育てよう!
平成15年 少子化社会対策基本法の成立
次世代育成支援対策推進法の成立
平成16年 少子化社会対策大綱?子育て応援プランの策定
平成18年 改正教育基本法の施行(第10条「家庭教育」)
平成20年 改正社会教育法の施行(教育委員会の事務)
教育振興基本計画(特に重点的に取り組むべき
事項の一つとして「家庭教育支援」)
(1)家庭教育をめぐる最近の動き
教育基本法(平成18年12月改正)
(家庭教育)
第十条 父母その他の保護者は、子の教育について第一義的
責任を有するものであって、生活のために必要な習慣を身
に付けさせるとともに、自立心を育成し、心身の調和のとれ
た発達を図るよう努めるものとする。
2 国及び地方公共団体は、家庭教育の自主性を尊重しつつ、
保護者に対する学習の機会及び情報の提供その他の家庭
教育を支援するために必要な施策を講ずるよう努めなけれ
ばならない。
3(2)保護者の役割と
「家庭の教育力」の意味
家庭の教育力
家庭教育 人格形成や社会化の基礎を培うもの
?人に対する信頼感や情操
?基本的な生活習慣や生活能力
?自立心や自制心
?善悪の判断や社会的なマナーなど
健全な発達に必要な「体験プログラム」
が日常の家庭生活に豊かにあるかどうか
(親=躾ける) (子=体験して身に付ける)
心身の調和のとれた発達を図る
(3)家庭の教育力の低下
-現状と背景
◎現状: しつけや子育てに自信がない親
無責任?無関心な親、 過保護?過干渉な親
児童虐待件数など ???の増加
◎背景と要因
1)都市化、核家族化、少子化、地域のつながりの減少
?子育てを支える地域のしくみの崩壊
?子育ての孤立化?母親への負担集中
4◎背景と要因
2)ワーク?ライフ?バランス(仕事と生活との調和)の困難
?父親の育児参加が困難
?働く女性の困難
3)価値観や基準の多様化
4)過保護(世話、指示、授与、受容が過剰)で自立できない
生活の変化???「豊か」で「便利」
? 体験の欠損
2.家庭の教育力向上のための支援策
(1)社会全体での家庭教育支援
(2)すべての親への支援
(3)子育てサークル?ネットワークの形成
(4)支援者の育成
(5)子どもの発達支援-地域の教育力の再生
5(1)社会全体での家庭教育支援
(学校、家庭、及び地域住民等の相互の連携協力)
第十三条 学校、家庭及び地域住民その他の関係者は、
教育におけるそれぞれの役割と責任を自覚するとともに、
相互の連携及び協力に努めるものとする。
教育基本法
○「社会の宝」として子どもを育てよう
(平成18年改正)
(2)すべての親への支援
? 学習機会の提供
学級?講座 → 多くの親が集まる機会
出前講座など
? 情報の提供
家庭教育手帳、IT活用など
? 相談?助言の体制づくり
電話相談、IT活用、子育てサロン、訪問支援など
地域の支援チーム (福祉領域等との連携協力)
6(3)子育てサークル?ネットワークの形成
???親同士が相互に支えあう
学習、おしゃべりや親子遊びの場
???子育て中の親を支援する
親やサークルを結ぶ
学習?啓発、託児支援、子育て相談、情報提供
広域的な交流など
参加者自身の自主的運営に
子育てサークル
子育てネットワーク
(4)支援者の育成
? 子育てサポーターの養成
? 子育てサポーターリーダーの養成
地域の支援チームの運営、関係機関との連携
そのために???
研修カリキュラムやテキストの開発
? 地域活動を支えるボランティアの発掘?養成?登録
7(5)子どもの発達支援
-地域の教育力の再生
【家庭、学校、地域の連携?協力】
→ 子どもの健全な成長発達のため
? 生活リズム向上のための
「早寝?早起き?朝ごはん」運動
? 自立支援のための「体験プログラム」
‖
家庭教育を補完する地域社会の力
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