佐贺県研究成果情报(作成平成年月)肉用鶏後.PDF
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佐賀県研究成果情報 (作成 平成29 年2 月)
新技術・情報名 肉用鶏後期飼料中のトウモロコシを未粉砕の丸粒玄米10%代替給与できる
[要約] 肉用鶏後期飼料中のトウモロコシを10%未粉砕の丸粒玄米に代替えしても生育成績、脂
肪色および肉色に影響しないが、20%代替すると脂肪色、筋肉色の白色度が高くなる。
0954-45–2030
畜産試験場・中小家畜部中小家畜研究担当 連絡先
chikusanshiken@pref.saga.lg.jp
部会名 畜産 専門 中小家畜 対象 鶏
[背景・ねらい]
輸入穀物であるトウモロコシの代替として飼料用米(玄米)の利用が行われており、
肉用鶏後期飼料において、破砕するよりも未破砕の丸粒として利用した方が良好な生育
成績が得られることを確認している。
そこで本試験では、肉用鶏後期飼料においてトウモロコシの代替として、生育成績、
肉質に影響を及ぼさない丸粒玄米の適正給与割合を検証する。
[成果の内容・特徴]
1)表1に示す配合で飼育試験を行った場合、未粉砕の丸粒玄米を 20%代替給与しても良
好な生育成績が得られる (表2)。
2)未粉砕の丸粒玄米を 20%代替給与しても飽和、不飽和脂肪酸組成は変化しない(表3、
4)。
3)未粉砕の丸粒玄米を 10%代替給与した場合、脂肪、筋肉色に影響を及ぼさないが、20%
代替給与すると腹腔内脂肪、筋肉色のL*値が高くなる(表5)。
[成果の活用面・留意点]
1)本成果は、肉用鶏後期段階での玄米を給与する技術として活用できる。
[具体的データ]
表1 配合割合 (原物%) 表2 生育成績
原料名 米0% 米10% 米20% 育成率 出荷体重 飼養 飼料要 生産指数
トウモロコシ 60 50 40 (%) (g) 日数 求率 (PS)
玄米 0 10 20 米0% 93.1 3,807 50 1.90 373
魚粉 4.9 5.1 5.3 米10% 97.5 3,856 50 1.88 399
大豆粕 18.5 18.5 18.5 米20% 94.9 3,818 50 1.90 381
ふすま 5.1 4.9 4.7 ※前期飼料は市販配合飼料を給与。後期飼料中の10%、20%を丸粒玄米に代替し、
油脂 5.5 5.5 5.5 0%を対照区とした。
第二リンカル 0.9 0.9 0.9
第三リンカル 0.5 0.5 0.5
タンカル 0.85 0.85 0.85
食塩 0.1 0.1 0.1 表3 飽和脂肪酸組成(%)
アルファミール 3 3 3
フィターゼ 0.1 0.1 0.1
プレミックス 0.2 0.2 0.2
パンミクロン 0.1 0.1 0.1
リジン 0.05 0.05 0.05
トレオニン 0.1 0.1 0.1
メチオニン 0.1 0.1 0.1
合計% 100.0 100.0 100.0
1)玄米はミズホチカラを利用
表4 不飽和脂肪酸組成(%)
表5 腹腔内脂肪及び筋肉色
[その他]
研究課題名:飼料用米を利用した鶏の適正給与技術の確立
予算区分:県単
研究期間:2
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