腹部超音波検査撮影法-hirono.PDF
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腹部超音波検査撮影法
(ひろの内科クリニック)
平成21年7月12日作成 弘野 修一
はじめに
肝内部の構造を立体的に理解することが重要である。
亜区域の中心に向かって門脈が入り込み、区域の境界面を静脈
が走行する。胆管は門脈に沿って走行する。
脾臓から観察をはじめ右腎まで左から右へと観察する。この方法
は当院における検査法であって、異なる方法で検査してもかまわ
ないが、一定の操作でおこない、観察できる範囲は見落しがない
ように注意をすること。腹式呼吸で深吸気時に息を止めて観察す
ると肝臓がよく見える。
1
1.脾臓と左腎
2画面で検査する。
脾臓と左腎臓の観察は左側臥位
で行う。肋間操作(肋骨の走行に
あわせ、肋間から描出)で行うが、
脾臓は腎臓より一肋間頭側より
で観察される。プローベの右側を
頭側にする。Spleen index (長径
2.肝左葉と膵臓 x短径x0.9)が27以上は脾腫。
仰臥位で肋弓下操作で肝左葉を
観察。膵臓はプローベをやや右
上がりにして観察するが、肝内
上腸間膜動脈 から門脈をおいかけ脾静脈を描
出するとその腹側に現れる。
脾静脈
3.肝左葉(縦切りと肝静脈レベル)
プローベを縦にして肝左葉の矢
状断面を観察。左側を頭側にす
る。Aortaやほかの血管も観察。
ついで肝左葉を肋弓下操作で肝
左肝静脈 静脈のレベルで撮影。静脈は血
上腸間膜動脈 管壁のエコーレベルが低い。門
脈より頭側に振ると見える。
4.肝左葉(門脈レベル)とU-Portion
U-P S3枝 肋弓下操作で肝左葉の門脈レベ
ルを撮影。次にプローベを右側
に少しスライドさせて門脈の
Umbilical Portionを撮影する。
S2枝
門脈の血管壁のエコーレベルは
高い。胆管が拡張すると門脈の
上部に拡張した胆管が門脈と併
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