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研究报告编.pdf

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研 究 報 告 編 受賞研究 福岡県におけるHIV-1感染実態の解明 千々和勝己 ( 平成13年度知事賞受賞:平成13年11月30日) AIDS患者の多発や,その病原ウイルスであるHIVの もサブタイプを決定することができる,実用的な方 感染者の急増は,世界的に大きな問題となっている. 法であると考えられた. そして, その患者・感染者の多くはアフリカや南ア EIA法と塩基配列から決定する方法の両法を用いて ジア地域に集中している.一方, 多くの先進工業国 HIV感染者54名についてサブタイプを検討した結果, では予防対策が積極的にとられ,現在は感染者の増 次のことが明らかになった. 感染経路別に見ると, 加率は減少傾向にある.その中で, 日本では未だに 血液製剤による感染者,及び男性同性愛による感染 感染者増加の勢いは衰えておらず,国民の関心の低 者は,全てサブタイプBであり,日本人の異性間性的 下,性感染症の増加,ピルの解禁などから,近い将 接触による感染ではサブタイプBとサブタイプEが半 来の感染者のさらなる急増を予測する専門家も少な 数ずつであった.また,外国人には,サブタイプAや, くない.このような状況の中で, HIV感染の実態を 複数のサブタイプの組み換え体であるウイルスも見 把握することは,予防対策立案のために極めて重要 つかった.これらの知見から,福岡における流行ウ である.そこで,エイズ拠点病院である九州大学医 イルスは,日本国内で多数を占めるアメリカ由来と 学部附属病院,国立病院九州医療センターの協力を 考えられるサブタイプBと東南アジア由来のサブタイ 得て,両病院を受診するAIDS患者,及びHIV感染者にプEがほとんどであると考えられた.しかし, 同時に ついて,感染しているHIVの遺伝子解析を行った. 国内では珍しいサブタイプAや組み換え型ウイルスが HIVには1型と2型があるが,1型の中でも,遺伝子存在することも確認された.今後も、サブタイプの の比較によってA~Jのサブタイプと言われるグルー 分布状況には, 十分な監視が必要である. プ分けがなされている.そのグループによっては, 地理的分布,感染経路などの疫学的特徴が存在する 参考文献 ため,サブタイプを知ることは,感染の実態を知る 1)千々和勝己,福吉成典 地域におけるHIV疫学調査 上では,非常に重要である.しかしながら、サブタ 本邦における各地域の状況:福岡, 臨床とウイル イプを決定する従来の方法では, 高価な機器と高度 ス,21巻5号,313-315, 1993. な技術が必要であった. そこで,国内の実情にあっ 2) たサブタイプを決める簡便な手法を検討し,血清を 検体とする正確で決定率が高い方法を考案した.こ の方法では,国内で報告があったサブタイプA~Eに ついて, 特異性が最も高いエンベロープ蛋白のV3領 3)千々和勝己, 江藤良樹, 柏木征三郎 地方衛生研 域のペプチドをそれぞれ合成した.そして, それら 究所におけるHIV検査体制について(福岡県) を抗原として, 酵素免疫抗体法(EIA法)で血清中の各 厚生科学研究費補助金エイズ対策研究事業 HIV の検 サブタイプに特異的な抗体を検出し, サブタイプを 査法と検査体制を確立するための研究 平成12年度研 決定した. 究報告書, 9497,- 2000. このEIA法によるサブタイプ決定法と, 従来の末梢 血リンパ球中のHIV遺伝子の塩基配列から決定する方 検体を提供頂きました九州大学医学部附属病院柏木 法を比較し
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