安徽省「合肥市高新技术産业开発区日本産业园」.PDF

2013 年 3 月 10 日 安徽省「合肥市高新技術産業開発区・日本産業園」について 上海産業情報センター 横江 隆弘 今回は、江蘇省の隣りに位置する安徽省・合肥市高新技術産業開発区・日本産 業園を紹介します。安徽省は、人件費の高騰の問題を解消したいという企業の 注目を集める地域の一つとして関心がよせられる地域であります。また、企業 の進出が増加しており、域内でのＧＤＰの成長も中国の平均をはるかに超えて おり、中国国内でも成長が著しい地域と認識されています。今回は、その地域 の状況を踏まえながら報告したいと思います。 1 安徽省及び合肥市の紹介 安徽省は、人口は約 6,800 万人で、面積は、13.94 万平方キロとなってい ます。2012年1月から9月までの安徽省の域内総生産額は、前年同期比12.0％ 増の 1 兆 2562.3 億元であり、このうち第二次産業が、7364.5 億元と全体の 58.6％を占め、伸び率も同期比14.2％と成長の著しさを現わしています。（因 みに、第一次産業が1269.4億元で、第三次産業が3928.4億元となっていま す。） 安徽省から海外への輸出の総額は、2012年1月から9月までで211億ドル となっており、そのうち機電製品が、88.5 億ドルで全体の 66.2％を占め、 続いて、紡績・服装製品が 25.8 億ドルと続いています。主な仕向け先は、 欧州であり、同期比53.1％の増加で、37.7億ドルと最も大きく、アメリカ、 アセアン、アフリカと続いています。 また、安徽省に進出するメリット・安徽省の優位性については、下記のと おりです。 ① 発展の潜在余地が高く、経済発展が目覚ましい。ＧＤＰ約14％の伸び ② 立地条件に優れ、交通が便利。合肥－大阪には直行便があります。 ③ 資源が豊富であること。 食糧生産は3000万トン以上、鉱物資源も豊富で38種類が中国でト ップ10に入っています。 ④ 産業の特徴が明確であること。 自動車、家電、鋼鐵、有色金属、石油化学、装備製造の6種類 合肥市は、人口は約752万人で、面積は、1.14万平方キロとなっていま す。2011年の合肥市のＧＤＰは、3636.6億元であり、現在ＧＤＰの伸び17％ 以上を5年以上続けています。三国志において、曹操と孫権が争った土地と して、また李鴻章を生んだ土地として、有名でありますが、現在は都市部人 口も224万人から486万人に急増している発展著しい都市であります。 交通インフラにおいては、7 本の高速道路が合肥市を貫いているほか、鉄 道関係では、6 本の鉄道路線が合肥市で交わっています。また、合肥空港及 び合肥港があり、空路輸送も水路輸送もしっかりと確保されています。2012 年4月から、大阪に向けては、直行便が就航しています。 合肥市は、家電、自動車、機械製造、化学工業、食品などの産業が集積し ています。家電分野では、格力はエアコン、美菱は冷蔵庫、ハイアールはテ レビ・エアコン・洗濯機、日中合弁の榮事達三洋は洗濯機・電子レンジの生 産基地を合肥市に設置しています。また、自動車分野では、安徽省で2番目 に大きい乗用車メーカーである江淮汽車の本部が置かれています。機械製造 分野では、日立建機が中国の生産基地を設置していますし、また、ユニリー バは、中国最大規模の洗剤などの化学工業生産基地とミルクティーなどの飲 料・食品生産基地を設置しています。 また、上述以外の現在進出している主な日系企業は、花王、三菱電機、ニ プロ、ヨドコウなどとなっております。 ２ 安徽省合肥高新技術産業開発区・日本産業園について 安徽省合肥高新技術産業開発区は、1991年に国務院から国家級の開発区に 認